日本サッカー協会の田嶋幸三会長が2日、4―1と快勝したパラグアイ戦(札幌)を受けて選手たちに高い評価を与えた。

 田嶋会長は「W杯への準備がいよいよ始まるという雰囲気が出てきたいい試合だった。それぞれの選手の特徴が表れて勝利に結びついていたと思う」と南米の強豪を撃破した森保ジャパンの戦いぶりをたたえた。

 その上で「初出場の伊藤選手も複数のポジジョンでいいプレーをしていたし、日本代表の試合ならではの緊張感も感じ取ってくれたと思う」と、まずA代表デビューでスタメンに抜てきされた伊藤洋輝(シュツットガルト)のプレーを絶賛した。

 続いて「久しぶりの代表の試合となった鎌田選手や堂安選手たちもそれぞれの力を発揮していた。選手を選ぶことが難しくなるほど選手層が厚くなってきているのではないか」と今季クラブで絶好調で代表復帰を果たしたMF鎌田大地(Eフランクフルト)とMF堂安律(PSVアイントホーフェン)を高く評価した。

 そして「ブラジル戦、キリンカップも含めて、森保監督とチーム全体でカタールへの準備をしっかりと進めてほしい」と森保監督のもとで一体となって大舞台へ向かうよう求めた。

 この日は札幌ドームに2万4511人の大観衆が声援を送り「今日もスタジアムやテレビで応援していただいたファン・サポーターの皆さんに感謝いたします。W杯に向けて一緒に戦っていきましょう」と呼びかけた。