ドイツ1部に昇格したシャルケからの退団が決まった日本代表MF板倉滉(25)が、今後の去就について見解を示した。

 期限付き移籍で今季2部のシャルケで戦った板倉は中心選手として活躍し、名門の1部復帰に大きく貢献。クラブ側は完全移籍も検討したが保有元のマンチェスター・シティーと折り合いがつかず、退団が決定した。

 1日に取材に応じた板倉は「やっぱり寂しい。1年間みんなといいシーズンを送れて、僕個人としてもシャルケというのはいいオプションだった。ブンデスでまたみんなとやりたいという気持ちもあった」と説明。「シャルケ側からもそれをすごく感じていて『何とかするから』とずっと言ってくれてもいた。ただ、こればかりはどうすることもできない。シャルケも悪くないし、僕もどうすることもできない」と交渉がまとまらなかったことを残念がった。

 すでに新天地候補については現地メディアでさまざまなクラブの名が取りざたされている。「僕自身もニュースで見ることが先だったりするので。そういう話が出るということはすごくうれしいこと。自分を欲しがってくれているチーム、自分を必要としてくれているチームに行きたい。まだチームは決まっていないし、僕自身もどこになるか分かっていないけど、また行ったところで試合に出ることができればいい」と意気込みを見せた。

 クラブでの成長を経て、狙うはもちろんカタールW杯の大舞台。「目指している大会だし、絶対に出たい。この4連戦が大事になってくる。東京(五輪)世代がもっと試合に出て活躍することで日本サッカー界も盛り上がってくる」とレギュラー奪取を力強く誓った。