日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が、日本以外の国籍も持つ有望株が今後続々と台頭すると〝予言〟した。

 23日に行われた技術委員会後にオンラインで会見した反町委員長は、同日に発表されたU―19日本代表にDF前田ハドー慈英(18=ブラックバーン)とDF高橋センダゴルタ仁胡(16=バルセロナ)が招集されたことについて言及した。

「協会の欧州拠点で、アンダーカテゴリーの発掘作業を行っている。米国や南米にも(選手が)いるが、情報を早くキャッチして見に行く。今回は慈英と仁胡。本人の意向も確認した上で『ぜひ日の丸でやりたい』ということだった」と説明。超逸材とされる高橋はユース年代のスペイン代表経験もあるが、今後は日本代表を選択する意向だ。

 さらに、海外在住で日本以外の国籍も持つ〝未知〟のスター候補は数多くいると指摘。「それ以外にも候補は何名もいる。たとえば、仁胡なんて日本に住んだことがない。そういう選手もこれからどんどん出てくる。実際、日本名ではない選手がたくさんいる」と海外育ちの日本代表候補が続々と出現すると予測した。

 その上で「情報網を張り巡らせてキャッチして見に行く、話をしに行く。そうした成果によって国際大会で呼ぶことができた。何年後かにサムライブルーで活躍するようになってほしい」と今後も発掘作業を進めていく構えだ。

 数年後には生まれも育ちも〝欧州組〟の日本代表が大半を占める時代がやってくるかもしれない。