森保ジャパンの主将を務めるDF吉田麻也(33=サンプドリア)が、ロシアW杯と比較して現在の強みを指摘しつつ、本大会での躍進のカギを語った。

 28日にオンラインで取材に応じた吉田はW杯出場決定を受けて、本大会への展望を分析した。

 まず2018年ロシアW杯で16強に進出した西野ジャパンと比べて、現在の森保ジャパンについて「よりテクニカルだと思う。あとは後ろの経験値も上がっている。前にテクニカルな選手が多いと、サブの選手が入ってもレベル的にガクッと落ちたりしない」と技術的にレベルが高い選手が多くなっていると指摘した。

 今後はW杯までの道程が重要になるが「もう競争は始まっている。強いところと戦って自分たちのいいところを伸ばして、課題を改善することが大切。ここからのマッチメーキングはすごく大事で、今コロナ禍で渡航が制限される中で、どこまでできるか分からない。こう言うと協会の人にプレッシャーをかけているようになるけど、いいマッチメーキングが大事だなと思う」と強化試合の対戦相手が重要になるとみている。

 そしてW杯特有の戦い方も力説。「本大会になれば確実にもっと堅いサッカーをしないといけなくなる。短期決戦で、緊張やプレッシャーからくる疲労の蓄積も必ずある。1試合におけるいつもの疲労感が違う。毎回毎回プレスにいくのはできないし、どこに自分たちの重心を定めるかが大事になる」と説明した。

 数々の大舞台を経験してきた頼れる主将が〝ピッチ内の指揮官〟としてチームを力強くけん引してくれそうだ。