カタールW杯アジア最終予選(24日、シドニー)でオーストラリアを2―0で下し、7大会連続のW杯出場を決めた森保ジャパンのMF三笘薫(24=サンジロワーズ)が〝ギアチェンジ〟の秘密を明かした。

 この日は後半39分からピッチに立つと、わずか5分後の同44分にDF山根視来(川崎)がマイナスのパスを中央に送る。そのボールを冷静に押し込み、先制ゴールを奪った。さらに、アディショナルタイムには左サイドから中央に鋭いドリブルで切り込み、右足で放ったシュートを相手GKがはじき、ダメ押しゴール。わずかな出場時間で大きな爪痕を残した。 

 その要因について、試合後の会見で三笘は「自分の状態をどれだけ100%に持っていけるかだと思うので、そこに意識を持っていっている。試合を見ながらだが、自分と会話しながら常にやっている」と説明した上で「メンタル的には焦っていなかったし、少ない時間でもやるしかないと思っていた」と強心臓ぶりをのぞかせた。

 ただ、自身のW杯出場が確約されたわけではない。「僕自身も日本代表に定着していない。これからベルギーでも一試合一試合、練習でも一つひとつでも成長していかないと厳しい」。目指すはさらなる高み。カタールでもチームのキーマンに名乗り出る覚悟だ。