なでしこジャパンのFW岩渕真奈(28=アーセナル)はあくまで〝世界〟を見据えている。

 30日に行われた女子アジアカップ準々決勝(インド・ナビムンバイ)のタイ戦では、新型コロナウイルス陽性反応で隔離されていた岩渕が先発出場。7―0で大勝して9大会連続のW杯出場を決めたが、1日のオンライン取材では「PKも含めて点をとりたかったのでちょっと残念な部分もある。PKを蹴ったのに止められてしまったので、もっともっと信頼してもらえるように、自分自身しっかり見直して頑張ってきたい」と反省点を述べた。

 ただ、エースの実戦復帰はチームにとって好材料。「暑さもあり、隔離明けということもあり、いつものフィーリングに比べたら落ちるかなと思った」としながらも「自分にとって(前半の)45分あの暑さで試合を行ったというのは間違いなく今の自分にはプラスになっている。次の(準決勝の)中国戦はいつから出るか分からないが、しっかりチームのために出し切りたい」と一定の手応えを口にした。

 大事な一戦できっちりと結果を残した。しかし、岩渕は満足していない。「世界のサッカーから見て、正直言うと、日本というか、アジアがちょっと(レベルが)落ちるのかなと感じる。まず、そのアジアで日本は強いと証明できるように、この大会は優勝を目指して頑張りたい」。世界で勝つために、まずはアジアの頂点をつかみ取る。