日本代表の森保一監督(53)が、2月1日のカタールW杯アジア最終予選サウジアラビア戦(埼スタ)に向けて気持ちを引き締めた。

 DF吉田麻也(サンプドリア)とDF冨安健洋(アーセナル)のセンターバック(CB)コンビらを負傷で欠く苦しい状況の中、27日の最終予選中国戦は2―0で勝利。「一番のポイントは選手たちが短い準備期間の中で試合に向けてのイメージの共有してくれたこと、また国内組、海外組とコンディションがバラバラな中、イメージを共有し、連係、連動できたことが大きかった」とイレブンの働きぶりを評価した。

 無失点に抑えた代役CBのDF谷口彰悟(川崎)とDF板倉滉(シャルケ)については「2人とも落ち着いてゲームの入り、ビルドアップでも相手を止めるディフェンスでも、チームをコントロールしながら個々の局面で相手を上回る強さを見せた」と評価した。

 ただ次戦は昨年10月に敵地で敗れ、最終予選B組で首位につけるサウジアラビアが相手。指揮官は「中国戦でいいイメージの共有ができて、我々の総合力も高めることができて迎えるのは非常にポジティブなこと。ただサウジアラビアはインテンシティーやテンションが高い。また別次元の高いレベルで戦うことを覚悟して準備したい」と勝利にも表情を崩さなかった。