日本代表の森保一監督(53)が、代表メンバーのポジション表記を〝撤廃〟する方針を示した。

 11月のカタールW杯アジア最終予選のベトナム戦(11日、ハノイ)とオマーン戦(16日、マスカット)に向けて27のメンバーを発表した森保監督。メンバー表では攻撃陣を「FW/MF」と異例の表記を用いて一くくりにした。

「FWの表記でMFでプレーしてもらったり、MF表記でFWとしてプレーしてもらう選手がいたりしたので、攻撃的なMFとFWの部分ではどちらを起用するか決まっていないところが多く、こういう形にした」と説明。「みなさんがFWが多いとか少ないとか混乱してしまうことがあるので、こういう形にした。複数のポジションを選手たちにはやってもらう可能性があることを、この表記でお伝えできればと思っている」と選手にはユーティリティー性の重要さを強調した。

 さらに今後は「次から全部フィールド登録でいいかなと思っている。旗手(怜央=川崎)のことをDFとして固定して見ているわけではない。トレーニングが始まってから中盤で、あるいは東京五輪チームの活動ではトップもやってもらったことあるのでそこは状況、彼の状態を見て決めていきたい。表記にとらわれず起用していきたい」とフィールドプレーヤーはポジション表記を撤廃する案を披露した。

 森保流で選手の意識改革を目指す。