森保一監督(53)が、元日本代表監督でW杯を2度指揮した岡田武史氏(65)からアドバイスを受けたことを明かした。

 19日にオンラインで取材に応じた指揮官は、オーストラリア戦で勝利した後にメールで岡田氏と連絡。「『よく勝ってくれた、よくプレッシャーをはねのけて勝ってくれた。よかった、おめでとう』と。そして『これからも応援してるからな』という言葉をいただいた」と祝福と激励を受けたという。

 負ければ進退問題に発展するオーストラリア戦では4―3―3のシステム変更で勝利したが、岡田氏の戦いを参考にしたと説明。「オーストラリアに対して勝つ確率を上げられると考えていた。南アフリカW杯の時も岡田さんが4―3―3をやっていた。それもイメージして、守備のときは4―5―1になったり、より連動、連係ができ、サイドをケアできる。私もそこはアジアで勝っていくために気をつけないといけないポイントだと思っている。『岡田さんが南アのときに実践されたことをイメージして戦いました』とやり取りした」と師と仰ぐ〝岡田イズム〟で大一番をものにしたと熱弁した。

 そうした点も踏まえて岡田氏からは「あとは戦術的に中盤の突き方とかサイドのケアの仕方というのは、すごくいろいろとアドバイスをいただいた」と今後に向けて具体的なアドバイスが送られた。

 森保監督は目標のW杯8強を達成するために、これまで日本が16強に進出した3度の大会を参考にしている。「トルシエさんのときは組織力、岡田さんのときには良い守備からの良い攻撃。西野さんは攻撃だった。そこを生かして我々のチーム作り、活動をしていく。ブラッシュアップしながら」と3人の名将の〝いいとこどり〟をするつもりだ。

「正しいことを続けていけば、流れが来た時には良い結果とゆるぎないものができる」と自信をみなぎらせる森保監督。師匠からの金言を胸に、7大会連続のW杯出場を目指す。