森保ジャパンは12日、カタールW杯アジア最終予選でオーストラリア戦(埼玉)と対戦し、2―1で勝利。試合後には、森保一監督(53)が異例の円陣で選手たちに感謝の言葉を口にした。

 2勝2敗の勝ち点6とし、本大会出場への権利が自動的に得られる2位以内に望みをつなぐと、ピッチ上で選手、スタッフらと円陣を形成。森保監督は「思ったような結果が出せない中、今日もプレッシャーのかかる厳しい戦いに臨んだ。選手たちが試合に出られる、出られない関係なく、練習の時から自分のやるべきことを一生懸命やってくれる、チームのために戦おうという姿勢を見せてくれたので、選手たちは自分のことをしっかりやる、チームのために自分のできることをしっかりやっていくことが試合の結果につながった部分が大きかった。みんなの勝利だと選手たちに伝えた」と謝辞を述べた。

 とはいえ、依然として厳しい状況に変わりはないことから、選手らを鼓舞する場面もあった。決勝点となるオウンゴールを呼び込んだMF浅野拓磨(ボーフム)は「監督がここからW杯に向けて絶対に出場するんだという気持ちを言葉にして、全員がここから成長しようと円陣を組んだ」と刺激を受けた様子を明かす。

 崖っぷちの一番で確かな手応えをつかんだ森保ジャパン。いよいよ逆転劇が幕を開ける。