日本代表の森保一監督が、12日に行われたカタールW杯アジア最終予選オーストラリア戦の勝負どころでMF柴崎岳(レガネス)を投入した意図を説明した。

 柴崎は7日のアウェーのサウジアラビア戦で〝自爆パス〟で決勝点を献上する形となり、最大の戦犯として猛批判を浴びた。

 この日のオーストラリア戦ではスタメンから外したが、1―1で迎えた土壇場の後半40分に獅子奮迅の働きを見せていたMF守田英正(サンタクララ)に代えて攻撃の切り札として投入した。結果的に、その直後にFW浅野拓磨(ボーフム)のシュートがオウンゴールを誘発して決勝点となった。

 森保監督は柴崎の起用について「まずは守田に代えるか(MF田中)碧と代えるかは試合を見ながら決めていこうかと。守田が出しきってくれていたので、体力的なことを考えて判断した。終盤の状況で、岳が持っている攻守をつなぐ能力、守備から攻撃に良い関わりをしてくれるだろうということで送り出した」と説明。愛弟子の柴崎の能力を信じて勝負どころで送り出した。

 結果次第では大きな波紋を呼ぶ大胆な采配だったが、今回の大一番では〝吉〟と出たようだ。