オーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督(58)がJ1広島時代の元チームメートで日本代表の森保一監督(53)について言及したとオーストラリアの「ブリスベン・タイムズ」が伝えている。

 アーノルド監督は選手時代の1997年から広島でプレーしており、当時、森保監督とはチームメートだった。今度は指揮官としてカタールW杯アジア予選(12日、埼玉)で激突することになったが、森保監督が率いる日本代表は低迷しており、オーストラリア代表戦で引き分け以下なら、進退問題が浮上しかねない状況に追い込まれている。

 ここまで3連勝とW杯予選11連勝中と好調なアーノルド監督は日本代表の指揮官について「彼は素晴らしい人です。正直、そんなこと(森保監督の進退)は考えていません。私がやってきたのは、私たちに何ができるかに焦点を当てることだけです」と、敵国の現状に興味はない様子だ。

 ただ、その上で「森保は日本で素晴らしい仕事をしましたが、いくつかの敗戦があり、それが指導の状況です。それは私にとってまったく同じです。だからこそ、私は1つの試合、1回のキャンプに集中しており、現在までやってきている」とし〝明日は我が身〟と訴えていた。

 オーストラリアはW杯アジア最終予選で日本と6回対戦し、1勝4分け1敗とイーブン。敵地で元チームメートが率いる日本を倒し、W杯出場権の獲得へ前進する。