日本代表FW浅野拓磨(26=ボーフム)が、発想の転換でカタールW杯アジア最終予選の巻き返しを誓った。

 森保ジャパンは7日の最終予選サウジアラビア戦(ジッダ)に0―1で敗れた。3試合を消化して1勝2敗となり、ともに3連勝のサウジアラビア、オーストラリアと勝ち点差6をつけられて3位。負けると窮地に追い込まれるオーストラリア戦(12日、埼玉)へ向けて森保ジャパンに厳しい視線が注がれている。

 そんな中、9日にオンラインで取材に対応した浅野は、最終予選全体を1試合に例えてこう語った。

「最終予選を90分の試合だと考えた時、まだ前半の45分も終わっていない。諦めるのはまだ早いし、90分を通して逆転することしか考えていない。残りの時間で巻き返せるようにプレーしていくしかない。泣いても笑っても結果が出るのは90分が終わった時。それに向けてやるしかない」

 まだ〝序盤〟なら逆転可能というわけ。浅野自身は悔しい敗戦から「落ち込むのは仕方ないが、試合が終わった後、次に向けて良い準備をすることしか考えていなかった」と気持ちを切り替えた。

 自身は2017年8月31日のロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦で先制点を挙げ、2―0勝利に貢献。今回も同じ埼スタ開催とあって「今回も『やったるぞ』という気持ち。ゴールで貢献したい」と意気込んだ。