森保ジャパンを救うためのカギとは――。スコットランド1部セルティックの日本代表FW古橋亨梧(26)は9月7日の中国戦で右ヒザを負傷。同30日に欧州リーグ(EL)1次リーグのレバークーゼン戦で復帰したことを受けて、日本代表に追加招集された。

 その代表合流前最後の一戦となる3日のアバディーン戦で完全復活をアピールした。1トップでスタメン出場すると、0―0で迎えた前半11分に右サイドからのクロスに合わせて絶妙なタイミングでゴール前へ侵入。ダイレクトで胸を突き出すように合わせてゴールネットを揺らした。復帰後初ゴールを決め、フル出場でチームを2―1の勝利へと導いた。

 最高の形でクラブでの試合を終えた古橋は、カタールW杯アジア最終予選の天王山となる7日のサウジアラビア戦(ジッダ)と12日のオーストラリア戦(埼玉)に向けて森保ジャパンに合流する。決定力不足に悩む攻撃陣の救世主として期待が高まるが、そこで注目が集まるのがMF南野拓実(26=リバプール)との〝同級生コンビ〟の復活だ。

 大阪・興国高の同級生にあたる2人は、6月の2次予選タジキスタン戦で息の合ったプレーを披露。古橋のアシストから南野が決勝ゴールを奪った。南野が「亨梧が良いクロスを上げてくれた。本当にパスがよかった」と相棒をほめれば、古橋も「タイミングがすごく良くて、拓実があそこに入ってきてくれると思った」と名コンビぶりを強調した。

 9月の最終予選では初戦オマーン戦の直前に南野が負傷離脱して不在。森保ジャパンが崖っぷちに追い込まれる中、強豪との2連戦では破壊力抜群の同級生ホットラインが強力な武器になりそうだ。