サッカーのカタールW杯アジア最終予選で日本に敗れた中国のMF武磊(29=エスパニョール)が、カタールの空港で森保ジャパンの姿を目撃した際の気持ちを、長文で詳細に記した。

 中国唯一の海外組である武は8日、自身の長編ブログ「周記」を更新。日本代表のほぼ全員が欧州へとチェックインする姿に「私たちとアジアトップチームとの差は非常に大きい」などとウェイボーに投稿した場面について回想した。

「この光景を見て、一気に複雑な感情が沸き起こった。日本は欧州にベースキャンプを持っていると聞いたことがあるが、新型コロナウイルス感染拡大があっても、日本は海外組だけで親善試合ができるチームを作れた。協会の人間も常に欧州に駐在し、いつでも選手が様々な問題を助けることができる」と、当時の気持ちと日本サッカー界の現状を記載。

 さらに「私は(中国の)選手たちに、欧州に出てきて雰囲気や環境を見て感じるよう何度も呼びかけてきた。自分の年齢で海外に出てても、代表に質的な飛躍をもたらすのは難しいこともわかっているが、私の経験を通して、より多くの若い選手に自信を与え、夢を与えたい。また、私が見て、学び、感じたことを皆さんと共有したいと思う。将来的には、これらの概念を中国に持ち帰り、中国サッカーのため、海外でプレーするこの経験をより意味のあるものにしたい」と、日本のように、中国の若手に欧州に出てくるよう伝えていることを明かした。

 日本サッカー界から大いに刺激を受けた様子。中国は最下位に位置するが「チームが自信を失うことは決してないと強調したい。私たちのファン、メディア、すべてのサッカー人が落ち着いて、団結し、目標に向かって努力することを望む」と応援を訴えた。