日本代表MF遠藤航(28=シュツットガルト)が、懸念の声が高まっている酷使について見解を示した。

 遠藤はシュツットガルトで不動のレギュラーとして昨季フル回転。オフはほとんど休養を取らずに、東京五輪でもオーバーエージ枠として真夏の過酷な激闘が続いた。大会終了後はクラブに戻って、すぐさまリーグ戦開幕から3試合連続でフル出場。さらに2日のオマーン戦でもフル出場と殺人的なスケジュールが続いており、消耗が激しいポジションということも相まって状態やけがのリスクを心配する声が上がっている。

 5日にオンラインで取材に応じた遠藤は「ずっと休みがなくて(試合が)続いているけど」としたうえで「今回もこっち(ドーハ)に着いてからアクシデントで練習できなかったことはあったが、個人的には休みの時間も必要と思って、ポジティブにとらえている。連戦の中でも練習でやっていること以外の調整も考えながらやっているし、それを入れなさすぎてもダメだと思うし、その調整はすごく難しい。自分の中では考えながらやっている」と調整を試行錯誤しながら、良いコンディションを保てるよう努めている。

 日本の命運を左右する中国戦でも、もちろんフル回転する構え。「プレッシャーはあるが、ピッチでいかに普段のプレーを出せるか。そのプレッシャーを楽しむ余裕があるほうがいいかもしれない」と並外れた精神力で、大一番でも実力を発揮するつもりだ。

 森保ジャパンの〝心臓〟でもある遠藤。その存在は頼もしいかぎりだ。