サッカー日本代表DF吉田麻也(33=サンプドリア)が〝悪夢のシーン〟を振り返った。

 カタールW杯アジア最終予選オマーン戦(2日、吹田)に挑んだ日本は、0―0で迎えた後半43分に痛恨の失点。まさかの黒星スタートを喫した。

 オマーン側が約1か月間の強化合宿を経て試合に挑んだとはいえ、最後までリズムをつかむことができないまま敗戦。吉田は「相手は通常よりも長く合宿をしてきたが、それを言い訳にはできない。雨でボールが走らなかったというのもあるが、後半は特に影響なかった。強度やクリエイティビティが足りなかった。奪われ方も悪かったし、毎回カウンターを受けて自陣の深いところまで押し込まれた」と悔しさをにじませた。

 その上で、最終予選の初戦ということもあり「ボールを大事にし過ぎた」と受け身に回ることが多かったと指摘。失点の場面については「サイドで打開され、簡単にクロスを上げさせてしまった。自分もニアを消すポジショニングを取るべきだった。大きなミスより細かいミスの重なりが失点を生んだ。DFライン全体のミス」と猛省した。

 次戦は中国と対戦する。中国も中期のキャンプを実施するなど、オマーンと同様に入念な準備を施しているが「時差があるとか、相手の方がコンディションがいいとかは言い訳にならない。厳しい状況の中でも結果を出すことが僕らの使命。結果で示すしかない」ときっぱり。7大会連続のW杯出場へ、同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。