カタールW杯アジア最終予選オマーン戦(9月2日、大阪)に臨む日本代表は30日、大阪市内に集合し、合宿をスタートさせた。オンライン取材に応じたDF酒井宏樹(31=浦和)がロシアW杯アジア最終予選での苦悩を振り返った。

 前回のW杯最終予選ではホームで迎えた初戦UAE戦に先制しながらも1―2で逆転負けを喫した。酒井は「今思い出すとあり得ない状況ですね」と悔やみながら「自分たちで追い込んでしまった。見ている方もそうだし、やっている僕らも『まさか』という結果になってしまった。翌日になって大変なことをしてしまったと痛感した」と苦悩の日々を回想した。

 だからこそ初戦の重要性は認識している。酒井は「スタートダッシュは確実にしたいですし、勝ち点3がスイッチになるので気を引き締めて臨みたい」とし「あのとき以上の緊張感と責任感をもってたりたい。2次予選とは比較にならないほどレベルも上がるのでメンタルの持ち方も大事なってくる」と力を込める。

 今年はフランス1部マルセイユからJ1浦和に移籍。さらに日本代表とともに東京五輪にオーバーエージ枠で参戦するなど、ここまでフル稼働している。「疲れはありますけど、求められているうちはやりたい。全力でケアしている状況」と話したが、経験豊富な酒井がチームをけん引してくれそうだ。