いよいよ始まる森保ジャパンのカタールW杯アジア最終予選の初戦で、MF久保建英(20=マジョルカ)がスタメンに抜てきされる可能性が出てきた。
日本は2日に最終予選の初戦となるオマーン戦(吹田)に臨むが、最も注目されるのが攻撃陣の右サイドだ。森保ジャパンの基本フォーメーションである4―2―3―1の2列目の右サイドでは現在、MF伊東純也(28=ゲンク)が1番手評価。今季もクラブで絶好調で順当に行けばスタメンに最も近いが、過密日程の問題がある。
今週末は29日(日本時間30日)にアンデルレヒト戦が予定されているため、代表合流のタイミングが遅れてしまい、オマーン戦に出場となれば“中2日半”という過密日程でコンディションの懸念が出てくる。ケガのリスクを考えると先発起用はしづらく、さらに入国日も新型コロナウイルス感染対策の規定をクリアできるか微妙な状況だ。
そうなると、これまで伊東と先発争いを繰り広げてきたMF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)に期待したいところだが、移籍問題で開幕から出場しておらず新天地がいまだに決まっていない状況。6日に行われた東京五輪の3位決定戦メキシコ戦から実戦は遠ざかっており、状態や試合勘に不安が残る。
そこで浮上するのが久保だ。東京五輪ではエースとしてフル回転して3得点。その後はマジョルカに移籍して21日のアラベス戦では先発出場して活躍を見せた。森保一監督(53)は選考や起用のうえで常に「コンディション」を最も重要視しており、絶好調の久保に白羽の矢が立ってもおかしくない。至宝が大役を任されるのか、注目が集まる。