東京五輪のサッカー男子準々決勝が31日に行われ、森保ジャパンは0―0でPK戦の末に4―2とニュージーランドを破って2012年ロンドン五輪以来2大会のベスト4進出。背番号10を背負う堂安律(23=PSV)は勝利を喜ぶ反面で悔しさと反省点を口にした。

 ニュージーランドの守りを崩すことができず、ゴールを奪えないまま堂安は延長後半から退いた。PK戦での勝利にも「もちろんこういう試合を期待してはいなかったので、残念な試合ではありますけど。ただ、厳しい試合になるというのは想像していたので。ディフェンス陣には申し訳ない気持ちでいっぱいなので、次はオフェンス陣が助けられるように頑張ります」とスペインとの準決勝(3日、埼玉)以降の挽回を誓った。

 相手の守備が固かったという感覚はなかったという。「最終予選でちょっと味わうような『なんで入らないんだろう』みたいな感覚は、選手の中にもありましたし。あとは延長に入ってから蓄積があったので、そこで少し最後の精度が合わなかったところがあったので。焦りは延長に入って時間がたつに増えてきたんですけど。自分の中で『1本ある、1本ある』と唱えながらプレーしてましたし、2本も3本も僕にはあったんですけど。あそこを決めきる選手にならないとなと思いますし、次は入ります」と、改善点をあげた。

 ここまで自身の得点は予選リーグ・メキシコ戦でのPKの1得点のみ。だが、堂安の気持ちはメダルがかかる残り2戦に切り替わっている。「延長に入ってから、前に前に運ぶ意識が強くなってチャンスを作れていたなと。厳しい戦いになりましたけど、スペインも延長ですよね? 次も厳しい戦いになると思うのでしっかりやりたいと思います」と誓っていた。