東京五輪に臨んでいるサッカー男子代表が準々決勝に勝ち上がったのは元代表監督イビチャ・オシム氏のおかげだった?

 日本協会の田嶋幸三会長(63)は29日、オンライン取材に応じ、1次リーグ3戦全勝で8強入りした男子代表を大絶賛。DF中山雄太(24=ズウォレ)ら多くの選手が複数ポジションをこなしていることに「オシムさんが〝ポリバレント〟と言ったけど、今はみんなできるようになっている」と語った。

 オシム氏は選手たちに複数ポジションでプレーすることを求めた指導者で、病のため、任期半ばで退任したものの、イレブンも絶大な信頼を寄せていた。その上で同会長は「歴史が日本サッカーをつくっている。(サッカー女子なでしこジャパンの)高倉(麻子)監督も森保(一)監督もしっかりやっていると思っている」と強調した。

 また、男子代表は1968年メキシコ五輪でFW釜本邦茂を中心に銅メダルを獲得。今回はさらに上のメダルが期待されている。田嶋会長は「つながっているし、超えたい(12年)ロンドン(ベスト4)は惜しかった」と話し、開催国のアドバンテージを生かせば十分に可能という。

 準々決勝(31日)ではニュージーランドと対戦する。「粘り強いチームで決して簡単な相手ではない」とし、さらなる躍進を願っていた。