東京五輪サッカー男子代表のMF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)が17日のスペイン戦で4試合連続ゴールを決め、本番に向けて〝理想の10番〟への進化を宣言した。

 堂安は優勝候補筆頭のスペインを相手に鮮烈な先制ゴールを奪い、本大会前最後の試合で強烈な存在感を放った。

「思い切って打ったら、良いところにいった。マイナス(方向)の(クロスからの)シュートは練習していた」と会心の一発に充実の表情を浮かべた。

 背番号10の大役を任されてから4試合連続ゴールと絶好調。「もちろん緊張感を与えてくれる番号だし、この番号が僕の成長の手助けしてくれればいい。ゴールというのは選手にとって一番の薬。4試合で取れて自信を与えてくれている」と10番との〝相性〟はバッチリだ。

 それでも、貪欲な向上心を持つ堂安は現状に満足していない。「もっとチームに貢献しないといけない。理想の10番像にはまだまだ程遠い。大会期間中に少しでも近づければ」と大会でさらなる進化を誓った。

「金メダルを取って、日本のみなさんに今日も頑張ろうと思えるようになってもらいたい」と頼もしい日本の10番が夢舞台でも大暴れしそうだ。