東京五輪に臨むサッカー男子のUー24日本代表にオーバーエージ枠で選出されたDF吉田麻也(32=サンプドリア)が16日、オンライン取材に応じ、エース候補MF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)とMF久保建英(20=レアル・マドリード)に重大要求を突き付けた。

 同代表の中盤を支える2人について「代表に入り始めたときより確実に細かいミスの減少だったり、プレーの質の向上は目に見えてわかるほど成長した。彼らにいつも言っているけど、チームの中心で背負うような選手になってもらうために、大事な試合で結果を出せる選手になってほしい」と、ここ一番での勝負強さを求めた。

 その上で「彼らが気持ちよくプレーできるように、後ろからサポートし、守備の負担を減らして活躍できるようにしたい。そのぶん、彼らには決定的な仕事をしてもらいたい」とし、これまで日本代表を勝利に導いてきたMF本田圭佑(35)を例に出し「本田さんは『ここぞ』というときに出す力に秀でていた。そういう選手になってほしい」と切望した。

 主将の吉田は本大会に向けて「チームのコンセプトはドロ臭く、ハードワークすること。うまい選手が多い分、そこを忘れないようにしたい。あとは短期決戦なの持っているものを出し切ること。そうしたら結果は付いてくると思います」とし、金メダル獲得へエース候補2人を含めたイレブンの活躍を期待した。