日本代表DF長友佑都(34=マルセイユ)が、盟友のMF本田圭佑(35)がエースだった時代の日本代表と現在の森保ジャパンの〝違い〟を熱弁した。

 長友がこれまで戦ってきたW杯では本田を始め、MF香川真司(32=PAOK)やFW岡崎慎司(35=ウエスカ)、MF長谷部誠(37=Eフランクフルト)など強烈な個性を持った選手が多かった。現在のチームと比べて「僕らの世代はキャラが濃かったしクセが強い選手がたくさんいた。意見もケンカになることが多かった。あまりにもキャラが濃かったので言い合いになっていた」と当時を振り返る。

 その一例として挙げたのが未勝利で1次リーグ敗退した2014年ブラジルW杯。「いい選手が揃っていたけどブラジルで負けた。自分たちのエゴも大きかったと思う。ノッているときはいいけど、チームがうまくいかないときにエゴを出す選手が多いとチームが機能しなくなる」と反省を込めて分析した。

 その当時と比べて現在のチームは「MF南野(拓実=26、サウサンプトン)や(MF鎌田)大地(24=Eフランクフルト)、(MF伊東)純也(28=ゲンク)などは(旨の)中には燃えたぎるものを持っている。彼らはエゴを出すのではなくチームに貢献している。日本代表は非常にいい雰囲気で強くなってきている」と大きな手ごたえをつかんでいる。

 だが一方で物足りなさも感じている様子。「その時に比べると、もっとギラギラしていい。もっと意見をぶつけてもいい。ピッチの中なら言い合いになってもいいと思う。そこまでになっていないのでね。それくらいのギラギラ感でいてほしいし、僕らもそれを受け入れるので」ともっとそれぞれが主張する〝ガチンコバトル〟を求めた。

〝本田時代〟とは大きく異なる森保ジャパン。カタールW杯に向けて生き字引とも言える長友が果たす役割は大きい。