DF谷口彰悟(29=川崎)が森保ジャパンのセンターバック(CB)争いで“第三の男”に急浮上だ。日本代表は11日の国際親善試合セルビア戦(ノエスタ)に1―0で勝利したが、谷口はCBとしてフル出場し、攻守で存在感を発揮。守っては東欧の頑強なストライカーたちを抑え込み、攻撃でも決勝点をアシストした。

 J1首位を独走する川崎では大黒柱として力強くチームをけん引しているが、森保ジャパンのCBはDF吉田麻也(32=サンプドリア)とDF冨安健洋(22=ボローニャ)が不動の地位を確立。ほかにもDF植田直通(26=ニーム)が昨秋の欧州遠征で強豪コートジボワールから決勝ゴールを奪うなど海外組がサバイバルをリードしている。

 そうした中、欧州の強豪撃破に貢献したことで谷口が猛アピールに成功した。「こんなチャンスはなかなかないと思っていた。海外組、国内組と分かれるが、僕らにもできることはあると練習から感じる部分はあった」。国内最強クラブで活躍するプライドをのぞかせ、この日の一戦は「自信になった」と力強く語った。

 来年のカタールW杯に向けても「自分で可能性を制限せずにやりたい」とヤル気満々。無風と思われていたCBのレギュラー争いだが、一気に二枚看板を脅かす存在になっていけるか。