U―24日本代表MF三笘薫(24)と同MF田中碧(22=ともに川崎)が今夏の東京五輪後に海外進出することが濃厚となってきた。

 2人はかねて海外進出を検討しており、今夏の移籍を熱望しているという。関係者は「2人とも『早く海外に出たい』と言っていて東京五輪後にも移籍する方向と聞いている。(川崎)フロンターレも2人同時(の移籍)は厳しいって思っているようだけど、国内で実績もつくったし、本人たちも強く希望しているから」と明かした。

 三笘はプロ1年の昨季に大ブレーク。ブラジル代表FWネイマール(29=パリ・サンジェルマン)をほうふつとさせる華麗なドリブルを武器に得意の2桁得点をマークするなど、MVP級の活躍を披露。同関係者によると、すでに昨年にプロ野球選手の代理人として知られるダン野村氏らのグループと契約し、海外進出の準備を整えているという。

 守備的MFの田中は状況判断に優れ、前線へのパスなど攻守のつなぎ役としてはもちろん、守備時のボール奪取力と球際の強さを発揮する。攻守に渡って的確なプレーが持ち味で2019年12月にはA代表に選出。田中も五輪後の移籍を見据えて英大手の代理人事務所と契約済みだ。

 三笘については、J1横浜Mのアンジェ・ポステコグルー監督(55)が着任すると報じられているスコットランド・プレミアリーグのセルティックがリストアップしたと伝えられているように、2人とも欧州で高い評価を受けており、すでに獲得への興味を示しているクラブもあるという。

 新型コロナウイルスの影響で欧州各クラブも深刻な資金難に陥っている状況ではあるものの、日本サッカー界期待の若手2人が東京五輪で大活躍し、海外進出を果たすのは時間の問題のようだ。