絶好調の日本代表MF南野拓実(26=サウサンプトン)が、あのカリスマ元エースに肩を並べる条件とは――。南野は4―1で快勝した7日のカタールW杯アジア2次予選タジキスタン戦(吹田)で決勝ゴールを決め、2016年にMF本田圭佑(34)がマークしたW杯予選最長となる7試合連続得点に並んだ。

 1―1で迎えた前半40分、MF古橋亨梧(26=神戸)からの折り返しに走り込んで左足で技ありのシュートを突き刺した。南野は「記録を更新できてよかった。そういう偉大な選手と並べることはうれしいこと」と充実の表情を浮かべた上で「それに満足することなく次へ準備したい。まだまだ代表で実績を残していきたい」と新記録達成に意欲を見せた。

 飛ぶ鳥を落とす勢いで日本のエースへの階段を駆け上がる南野だが、ピッチ外での“活躍”は本田の絶頂時にはまだまだ及ばない。本田が代表のエースを張っていたころは多くの企業のCMに出演し、所属クラブが大型のスポンサー契約を結ぶことも。サッカーファン以外でも誰もがその名を知るところとなり、日本を代表するスターへと上り詰めた。

 一方の南野は日本代表での活躍のほか、イングランド・プレミアリーグの名門リバプールでのプレーも経験したが、人気面では追いついていないのが現状だ。その理由を大手広告代理店関係者は「やはりW杯での活躍で大きく変わってくる」と指摘。本田のような“国民的アスリート”としてブレークするには、夢舞台での大暴れが求められそうだ。