森保ジャパンが5、6月に活動する日本代表メンバーにセルビア1部パルチザンとFW浅野拓磨(26)を招集した。

 浅野は給与未払いなどを理由に退団を表明したが、クラブ側は徹底抗戦して賠償金を求めて法廷闘争に打って出る構え。メンバー発表では所属先が表記されず異例となる無所属扱いでの招集となったが、日本サッカー協会の反町康治技術委員長(57)が現状を説明した。

「答えられる範囲が狭いのでコメントが難しい」としたうえで「彼は今、日本にいて代表に備えてしっかり準備している。報道にあるようなことも把握しているが、クラブマターの話なので、我々からすると代表には欠かせない存在として選んでいる」とクラブとの問題に関わらず、代表に欠かせない存在のため招集に踏み切ったとした。

 そのうえで「代表活動で呼ばれてからは、全力でやってもらうことは約束してもらう。彼は当たり前のこととしてやると思う。活躍してもらいたい一人として考えている」と期待を寄せた。

 日本代表はカタールW杯アジア2次予選の3試合を戦うほか、国際親善試合として6月3日にジャマイカ戦(札幌)、同11日にセルビア戦(神戸)に臨む。浅野は試合までに去就問題が決着するのか注目が集まる。