ハビエル・アギーレ新監督(55)を迎えた日本代表は9日、キリンチャレンジカップのベネズエラ戦(横浜)に臨み2―2の引き分け。新体制での初白星はならなかった。
 
 アギーレジャパンの2戦目、0―2と完敗した初戦のウルグアイ戦(5日、札幌)から5人もスタメンを入れ替え、MF柴崎岳(22=鹿島)が初先発。日本は開始早々、本田が中央に切り込んで左足でシュートを放つなど積極的な仕掛けを見せた。だが守備陣はボロボロ。パスミスが多く、簡単にボールを奪われると、何度もピンチを迎えた。
 
 スコアレスで前半を折り返した日本は後半6分に、途中出場のFW武藤嘉紀(22=FC東京)がエリア手前で左足を振り抜き、代表初ゴール。同13分にPKで同点にされるが、同21分に柴崎のボレー弾で2―1と勝ち越した。直後の同26分にはミドルシュートで同点とされた。
 
 若手の活躍の一方、初勝利を逃した日本は、まだまだチームとしての完成度は低く、今後に大きな課題が残った。