日本代表に初招集された選手たちが、森保一監督(52)との〝縁〟を語った。

 28日にオンラインで取材に応じたGK前川黛也(26=神戸)は、父が元日本代表として活躍した和也氏(53)。父と指揮官は広島や日本代表で共闘した盟友で公私ともに親交が深かったことから「子供のときから知っていた」と前川にとっては身近な存在だった。今回代表の場で再開を果たし「(監督から)久しぶりと。広島での(関大在籍時の)練習参加やジュニアユースの時にコーチとして来た関わりもあったので、コーチ、監督としての立場からのあいさつを交わした」。これまで各年代で指導を受けたことがあり、再び最高峰の舞台で顔を合わせたことに感慨もひとしおのようだ。

「サッカーに対して抽象的ではなくすごく細かいところや戦うところ、メンタリティーなども強く指導してもらってきて、本当に尊敬と信頼の置ける監督。また指導を受けられるのはうれしい」と〝恩師〟のもとで日の丸戦士として飛躍することを誓った。

 また、追加招集されたMF稲垣祥(29)は広島に移籍した1年目の2017年に指導を受けたがそのシーズンは14試合のみの出場に終わった。「びっくりした。改めて森保さんはフラットに選手を見てくれていると思った」と恩師に感謝した稲垣は「あの時は試合に絡めないことが多くて苦しい時期だったけど、そういうことも経験して今の自分がある。いろんなものを経験した姿を森保さんに見せたいし、こういう舞台で改めて一緒に仕事ができることがうれしい」と成長した姿を見せる覚悟だ。

〝森保チルドレン〟が指揮官の期待に応える活躍を見せられるか。