日本代表DF山根視来(27=川崎)がさらなる高みを見据えている。

 A代表デビュー戦となった25日の韓国戦(日産ス)では、前半17分にFW大迫勇也(30=ブレーメン)のヒールパスに反応すると、右足で豪快に叩き込み、チームに先制点をもたらした。

 27日のオンライン取材では「いろんな関わってきた方からメッセージをいただけたのでうれしかった」と笑顔。J1湘南時代の恩師・曺貴裁氏(52=現J2京都監督)からも連絡が届いたといい「褒めていただいたのでうれしかった。プロになってから『海外のサッカーの強度はこうだ』というふうに教えられてきた。そのイメージを持ちながらゲームができた。湘南でやってきたことは間違いではなかったと思った」と感謝の言葉を口にした。

 とはいえ、満足はしておらず「点は取れたけど、もっと相手の脅威になるところに入っていかないといけない。後半相手が元気になったところでの精度や守備の部分はもっと上げていかないといけない。ちょっとのスキも見せてはいけない世界だと思う」と気を引き締める。

 近年A代表においては、海外組の活躍が目立っているからこそ「数字は残せたが、まだまだ練習とかをやっている中で(海外勢)との差を感じる。世界のトップを相手に練習や試合をしている選手たちに遠く及ばない。細かいところもまだまだ。国内でも基準をもっと上げてやっていかないといけない」と気合は十分。カタールW杯アジア2次予選のモンゴル戦(30日、フクアリ)でも国内組の意地を見せつける。