日本代表と東京五輪代表を兼務する森保一監督(52)が16日にオンラインで取材に応じ、25日に10年ぶりに行われる日韓戦(日産)への思いを明かした。

 韓国は長きにわたるライバル関係で、指揮官も現役時代を含めて幾度も激闘を繰り広げてきた。

「初めて日韓戦を戦ったのは92年のダイナスティカップ。韓国はアジアトップの国で、この相手に勝つことができればW杯に行く夢につながるという思いがあった」と振り返りつつ、韓国に対する独自の〝ライバル観〟を説明。「我々はアジアのトップを争うライバルであり、仲間であると考えている。韓国にもいっぱい友達がいるし、チームメートとしても助け合って戦ってきたし、時には戦って、日本を強くしてくれるライバルだと思う。(日韓戦では)特別なコメントを求められるが、友達の顔しか浮かばない(笑い)」と敵というよりも切磋琢磨してお互いを高め合う関係という思いが強いようだ。
 
 それでも、日韓戦が特別な戦いということはもちろん理解している。

「自分というよりも周囲の方々がすごく意識される。私自身も日本を応援してくださる方々の思いを背負って勝利したいし、熱い気持ちになる。全力を尽くして戦う」と日本サッカー界を背負って必勝を誓う。

 負ければ大きな批判を浴びる厳しい戦いでもあり「負けてよしはないし、言い訳をするつもりもない。自分の評価が下されるというのは全ての試合でそうだが、自分の中で覚悟を持って臨むのは変わりない」と強い決意で宿敵との戦いに臨むつもりだ。

 森保監督にとってはU―21日本代表を率いた2018年アジア大会、国内組のA代表で臨んだ2019年の東アジアE―1選手権と連敗中だけに、フルメンバーの日本代表で臨む今回は絶対に負けられないところだ。