スペインの有力紙「マルカ」は29日の電子版で、前エスパニョール監督のハビエル・アギーレ氏(55)の日本代表監督就任を報じた。


「2018年ロシアW杯まで4年間、日本の監督を務めることになった。最初は噂だったが、それは現実となった」とブラジルW杯開催中のリオデジャネイロ発の記事を掲載。現在は母国メキシコのテレビ局のコメンテーターとしてW杯取材中のアギーレ氏は決勝戦(7月13日=日本時間14日)まで現地に滞在する予定のため、早くても来日は7月下旬になるという。


 ブラジルW杯を指揮したザッケローニ監督の後任探しを水面下で進めてきた日本協会側は、5月中旬にアギーレ氏と極秘接触(本紙既報)し、条件面の交渉を続けてきた。アギーレ氏のもとにはギリシャ代表やカタールのクラブからのオファーもあったとされるが、最終的には日本代表を選択したもようだ。


 02年W杯日韓大会、10年南アフリカ大会でメキシコ代表を率いて2大会とも16強入りさせた。スペインのクラブ監督も歴任。05―06年シーズンには弱小といわれたオサスナを指揮し欧州CL出場権を獲得。実績を買われアトレチコ・マドリードの指揮官にもなった。10年以降はサラゴサ、エスパニョールの監督として結果が出なかったが、第2の母国ともいえるスペインからの報道だけに、アギーレ新監督の誕生は近そうだ。