【ブラジル・クイアバ23日(日本時間24日)発】日本代表はブラジルW杯1次リーグC組最終戦のコロンビア戦(24日=同25日)に向けクイアバ入りし、試合会場のパンタナルアリーナで最終調整を行った。会見したアルベルト・ザッケローニ監督(61)も“クイアバの奇跡”に「自信がある」と言い切った。

 日本の運命を決める大一番を前に指揮官は珍しく自信をあらわにした。


「明日は日本代表が考え方、精神力をきちんと準備してプレーできると思っている。今日のトレーニングでも意欲を持って集中力があった。私は自信を持っている」と強気に語った。


 さらに「日本はベストのチームではないかもしれないが、今までやってきた実績はすごい。彼らなら世界最強のチームになれると信じている」と崖っ縁に追い込まれても、1次リーグ突破を確信しているかのような口ぶりだ。


 そのためには今さらながらチームの“和”が必要だという。これまで全幅の信頼を寄せてきたエースFW本田圭佑(28=ACミラン)に関する質問に「チーム全体が大切。個人ですごいプレーヤーがいても一体となってバランスを出さなければいけない。調和がなければ個人の力は発揮できない」と返答。FW香川真司やFW岡崎慎司(28=マインツ)について聞かれても「攻撃は一人の選手に依存しない」と繰り返した。


 今大会は“迷采配”の連発で求心力の低下が指摘されている。


 強気な言葉で自身にも言い聞かせているのか? 代表監督としては最後となるかもしれない戦いへ向け「重要な試合になる。前向きな気持ちで臨める。日本のサポーターの方々から力をもらっているし、我々は明日絶対に成果を出さなければならない」と会見を締めくくった。