日本代表と東京五輪代表を兼任する森保一監督(52)が24日にオンラインで取材に応じ、主力選手や新戦力の現状について語った。

 A代表で10番を背負うMF南野拓実(26=サウサンプトン)は2月に移った新天地で早くも2ゴールと活躍。「いま左サイドの中盤でプレーしているが、ザルツブルクでもあのポジションでプレーしていて、左から中に入っていくプレーをしている。2列目から相手と駆け引きをしてゴール前に入って得点をするのが彼の良さなので。自由を与えてもらいながら相手の嫌がるプレーができている」と復活のポイントを分析した。

 国内組では、自らも視察した20日の富士ゼロックス・スーパーカップで勝利した川崎のMF三笘薫(23)が2ゴールと活躍。「昨年の結果が自信になって今年さらに上を目指して準備をしてきた。なんか大きく見えた。ワクワクするような特徴を持っている」と絶賛したうえで「絶対的なレギュラーとしてプレーしていたわけではないので、常に先発で出てチームの勝利に貢献してもらいたい」とさらなる飛躍に期待した。

 一方で不安な選手もいる。今季は所属のブレーメンで控え扱いとなりノーゴールが続いているFW大迫勇也(30)については「直近の試合は先発ではなかったけど試合に出てプレー時間が長くなっているので、状態が上がってきていると評価されているのかな。続けることでまた自分のポジションをつかみ取って、先発で出られるようにしてほしい」と奮起を促した。

 また、アラブ首長国連邦(UAE)1部アルアインに移籍したMF中島翔哉(26)が22日のトレーニングで脛骨骨折と足首の靭帯損傷を負ったと報じられていることにも言及。「腓骨骨折をして、手術して長期離脱と聞いている。また新たなチームに移ってコンディションを上げて代表にと考えていたので、大ケガをしたのは残念。本人が一番痛いと思う。早く回復して彼が思い切り楽しんでプレーできる状態に回復すること願っている」と語った。