日本サッカー協会は14日に技術委員会を開催し、会議後にオンラインで取材に応じた反町康治技術委員長(56)が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今後の日本代表活動の見通しなどを説明した。

 感染者の急増を受けて首都圏を中心に緊急事態宣言下にあり、13日には政府が新規の外国人の入国を全面的に停止することを決定した。

 3月に日本代表はカタールW杯アジア2次予選のミャンマー戦(25日、日産)とモンゴル戦(30日、アウェー)、東京五輪世代のU―24日本代表は国際親善試合(26日=東京、29日=北九州)を予定しており、影響が懸念される。

 反町委員長は「方針に従ってやるしかない。我々としては開催できるとなった場合にできる範囲で準備をしておかないといけない。早く収束し、活動できれば」と感染状況を見極めながら準備を進める構えだ。

 東京五輪前の重要な強化の場となるU―24日本代表は強豪との試合を実施する方針だが、マッチメークへの影響も出かねない。「変異種などが出てきて、2種類3種類と出始めてくるとどうにもならない。来られる国、来られない国などがあるので正直危惧している。しっかり情報網を築くしか方法がない」と世界各地で猛威を振るう変異種に不安は募る。

 国際試合の開催は今夏の東京五輪にもつながるが、森保ジャパンを取り巻く状況は厳しさを増すばかりだ。