日本サッカー協会が10日、前技術委員長の関塚隆ナショナルチームダイレクター(60)の退任を発表した。

 関塚氏は2018年ロシアW杯直前の4月に日本代表監督に電撃就任した西野朗氏(65=現タイ代表監督)に代わって技術委員長に就任。今年3月からは反町康治氏(56)が同職に就任したことを受けて、日本代表チームのサポートに特化したナショナルチームダイレクターとして活動していた。

 11月末で退任した関塚氏は「約3年という期間でしたが、A代表をはじめとする代表チームの強化、世界への挑戦。そして日本のサッカーを育てていく指導者の育成に携わることができたことを誇りに思います。これからも日本サッカーがより発展していくために、微力ながら違う形で貢献していきたいと思います」とコメント。

 田嶋幸三会長(63)は「2018年W杯直前に西野監督に交代した際、関塚さんが技術委員長を引き受けて日本サッカー協会や日本代表チームを支えてくださり、あらためて感謝の気持ちを申し上げます。本人から退任のお申し出があり、反町技術委員長も含めてご本人ともお話をし、最終的に退任されることを認めることになりました」と退任の経緯を説明した上で「これまでの日本サッカー協会に対する大きな貢献に感謝するとともに、今後も引き続き、サッカー界に力を貸していただきたいと考えています」と今後の活躍に期待を寄せた。