日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が18日にオンラインで取材に応じ、欧州遠征での森保一監督(52)の手腕を高く評価した。

 強豪メキシコ相手に0―2と完敗を喫し「途中で(ギアを)変えられたときにスピードや体力についていけなかった。それを克服するために我々が何をしないといけないか分かったことは大きい」と敗戦の中で収穫を得た様子の田嶋会長。

「来年3月にはW杯予選が始まるので、今度は戦い方が違うと思うがしっかりと勝って、世界を見据えた戦いをしていかなければいけない」と気を引き締めた。

 新型コロナウイルスの影響で代表活動が長期間中断し、10月のオランダ遠征から再開。11月のオーストリア遠征も含めてアフリカと中南米の強豪を相手に2勝1敗1分けとまずまずの成績で今年の活動を終えた。

 森保監督の指揮について「いろんなパターンをトライしてくれている。新しい選手を発掘したり、通用する、しない選手などを見るのはこの4試合はよかった。しっかりと積み重ねていく、そのことは見せてくれた。10、11月の試合は非常にハイプレッシャーで1試合90分間ボールに対してプレッシャーをかけようという努力をやってくれたのは、いいトライをしてくれた」と絶賛。

 2年後のカタールW杯へ向けて順調に強化が進んでいると分析し、高い評価を与えた。

 目標とするW杯8強以上へ、森保ジャパンは着実に階段を上がっているようだ。