サッカー日本代表は17日(日本時間18日)、オーストリアで行われた国際親善試合でメキシコに0―2と完敗し、今季最終戦を白星で飾れなかった。

 日本代表は13日のパナマ戦から先発メンバー9人を変更し、1トップにFW鈴木武蔵(26=ベールスホット)を配置する4―2―3―1の布陣。10番を背負うMF南野拓実(25=リバプール)や〝日本の至宝〟MF久保建英(19=マジョルカ)はベンチスタートとなった。

 開始直後こそ攻め込まれたものの、徐々にリズムをつかむ。前半10分にMF鎌田大地(24=Eフランクフルト)が左サイドを突破。中央にボールを送るもFW鈴木に合わず好機を逃すと、12分にはMF原口元気(29=ハノーバー)がミドルシュートを放つが、GKに阻止。15分には原口の絶妙パスから鈴木がGKと1対1になるも決めきれない。さらに28分には右サイドを抜け出したMF伊東純也(27=ゲンク)がゴール前に絶妙なクロスを入れるたものの、味方に合わないなど何度かあったチャンスを生かせなかった。

 スコアレスで折り返した後半途中で霧が濃くなり、ボールをオレンジ色に変更しなければならないほど視界が悪化。日本は12分に南野、MF橋本拳人(27)を投入し、ゴールを目指そうとした矢先の18分だった。FWラウル・ヒメネス(29)に右サイドを突破されて先制を許すと、23分にはFWイルビング・ロサノ(25)に抜け出されて加点されるなど、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング11位の実力を見せつけられた。

 同ランキングで27位の日本は27分に久保を投入。左サイドに入ると、32分にDF2人の間を通す絶妙なパスを鎌田に送るも、チャンスを生かせないと、40分にはFKキッカーを務めて、ニアサイドで合わせるも、頭で狙ったDF酒井宏樹(30=マルセイユ)のシュートは枠をとらえなかった。

 日本は今年最終戦で完敗し、4試合で2勝1分け1敗。今後は来年3月から再開されるカタールW杯アジア予選に臨む。