〝おっさんの意地〟を見せつける。日本代表DF長友佑都(34=マルセイユ)がオーストリア遠征(13日=パナマ戦、17日=メキシコ戦)を前に、並々ならぬ闘志を燃やしている。

 先月のオランダ遠征は、体調不良で不参加。約1年ぶりの代表参加となった長友は、11日のオンライン取材で「やっぱり日本代表は僕の原動力になっているなと改めて実感した」と神妙に語った。

 昨日の練習では、長友とともに左サイドバック(SB)へ入ったMF中山雄太(23=ズウォレ)、菅原由勢(20=AZアルクマール)に声をかける場面が目立った。

「自分自身の経験を若い選手に伝えたい。もちろんライバルにはなるけど、そういう選手に伝えていきたいという思いがすごくある。だから、よく話すようにしている」と意図を明かした。

 その上で「経験を伝えて、彼らが育つことで僕も競争というエネルギーをもらえる。自分もそういうエネルギーを欲している。厳しい環境の方が成長できるし、競争相手がいた方が間違いなく成長できる」と意気込みを示した。

 すでにベテランの領域に達しているが「おっさんの意地というか魂を見せつつ、若い世代にも経験を伝えていきたい」と気合十分。オーストリアの地で存在感をアピールすることはできるか注目だ。