ドイツ2部ハノーバーのケナン・コカク監督(39)が、新型コロナウイルス感染拡大の中でMF原口元気(29)とDF室屋成(26)の日本代表派遣に難色を示した。

 ドイツ紙「デ・ラインファルツ」によると、コカク監督は「今回の代表の招集は非常に無責任で今の状況にはマッチしない」と批判。さらに代表活動の意義を認めた上で「時にはもっと重要なことがある。人々の健康の上には何もないし、現状ではパンデミックとの戦いの上には何もない。選手たちが代表活動期間に所属クラブに残り、遠征に行かなければ、感染リスクは少なくなる」と訴えた。代表活動は新型コロナウイルスの影響でロックダウン中のオーストリアで行うだけに、指揮官は感染リスク増大を懸念したわけだ。

 今回のオーストリア遠征では、ドイツ1部ブレーメンはFW大迫勇也(30)の派遣を拒否して招集外。同ビーレフェルトは日本代表入りしたMF堂安律(22)の派遣拒否を表明し、ハノーバーも反対姿勢となった。ドイツ勢を中心にこの流れは加速してしまうのか。