なでしこジャパンのFW田中美南(26=INAC神戸)が、点取り屋として進化を続けている。

 なでしこジャパン候補合宿(19~26日、福島・Jヴィレッジ)に参加中の田中は23日、オンラインで取材に対応。今季から加入したINAC神戸でロングシュートが増えていることについて「前のチーム(昨季まで在籍した日テレ)は、主にペナの中の駆け引きとかボールの置き所とか、ペナの中で勝負することが多かったが、代表でもペナの中の(プレー)回数も多くないし、外での自分のシュートレンジを広げることが重要だと思っていた。INACでは、うまく崩してペナの中でというより、長い距離走って自分がかわしてとか、タメをつくって味方に出すとかを意識するようになって、結果として去年までと違うゴールの形ができている」と説明した。

 来夏の東京五輪を見据えると、プレーの幅が広がったのは大きなプラス材料。さらに田中は「ベレーザの選手は久しぶりに集まっても〝あうん〟の呼吸があるし、それプラスINACの選手のプレーもわかってきている。2チームの色をわかっているのは自分の強み」。なでしこジャパンで多くを占める日テレとINAC神戸でのプレー経験も、メリットに挙げた。