日本サッカー協会(JFA)が主催するJFAユースプログラムが11日にオンライン上で行われ、日本代表のGK川島永嗣(37=ストラスブール)とMF柴崎岳(28=レガネス)が小学生にドリブルのコツを伝授した。

 小学生から「ドリブルとかで切り返しとかがうまくなるにはどうしたらいいですか」との質問が飛ぶと、柴崎が「ドリブルのスペシャリストではないですが」と前置きしながらも「体の使い方的には下半身が大事。お尻の筋肉や体幹の部分は、筋肉をつけるよりもバランス感覚を養った方がいい。それをすると、比例して同じように筋肉もついてくるので、そういったトレーニングをしたらいいと個人的には思う。ドリブルの練習をたくさんするのは一番の動作トレーニングとして効果的だが、それを補う意味で今言ったようなトレーニングもしてみたらいいと思う。自分の得意な切り返しを見つけると自分のプレーの幅が広がるし、自分を理解することにもつながる」とアドバイスを送った。

 また、川島もGK目線から「ドリブルがうまい選手は相手のタイミングを外せる選手。自分のドリブルの形から相手のタイミングを外せる選手っていうのは、相手を抜いていけるイメージが強い。タイミングを外す練習とか同じテンポじゃなくて、リズムを変える練習も、もしかしたらうまくなるコツなのかな」と指摘したものの「自分はできないけど」と苦笑いを浮かべた。ただ、すぐさま柴崎が「そんなことはない。代表のトレーニングでもなんかすごいテクニックでフィールードでやっている選手を置き去りにしてパスをしている姿をよく見る」とツッコミを入れる場面も。まさかの展開に小学生たちからも思わず笑みがこぼれた。

 日本が誇る名ボランチと名GKの助言に耳を傾ければ、ドリブルスキルが右肩上がりで向上するかもしれない。