日本サッカー協会(JFA)が主催するJFAユースプログラムが11日にオンライン上で行われ、日本代表のGK川島永嗣(37=ストラスブール)とMF柴崎岳(28=レガネス)が子供の頃に描いた夢について振り返った。

 サッカーを愛する少年、少女の誰もが憧れるW杯の舞台を経験した両選手に対して、小学生から「W杯に出たときはどんな気持ちですか?」と聞かれると、柴崎は「君たちの年齢のころからW杯にずっと出たいと思っていた。それが実際にかなって、夢の中を夢中でプレーするような感覚だった。すごくテンションが高くなったけど、冷静にいないと自分のプレーができないという反対の気持ちを持っていた」と明かした。

 さらに2018年ロシアW杯で自身の夢を実現させたことで「次の(22年)カタールW杯でも絶対にプレーしたいなって。何回でもプレーしたいと思わせてくれるような素晴らしい大会だった」と、W杯への思いがより強くなったという。

 一方の川島は「小さいころからスーパースターの人たちがW杯でプレーしているのを見て、自分にとっては夢の舞台だった」といい「(初出場の)10年南アフリカW杯の初戦、カメルーン戦の前日は、練習も手につかないくらい緊張していた。明日スタジアムでプレーするって考えたときに、本当にいてもたってもいられないくらい自分の夢が目の前にあった。自分が生まれ育った国を背負ってプレーする重みや喜びはなかなか言葉に表せない感覚かな」と神妙に語った。

 イベントの最後には「夢が現実になるかどうか分からずに毎日ボールを追いかけていたのが現実。でも、君たちの年齢だったら、紙は白紙。何をするのにもいろんな可能性がある。夢っていうのをいつも持って、いつでもやり直せるし、それに向かって進んで行く道はみんなにとってかけがえのない道になるから、いつも夢を持っていてほしい」とエールを送った。