カメルーン戦での久保建起用法に賛否両論 ネット上は「スタメンで見たかった」

2020年10月10日 11時30分

ドリブル突破を図る久保(ロイター)

“日本の至宝”の起用法が波紋を呼んでいる。サッカー日本代表は国際親善試合(9日、オランダ・ユトレヒト)でカメルーンと対戦し、0―0で引き分けた。新型コロナウイルスの影響から約1年ぶりの代表戦として注目されたが、相変わらずの決定力不足を露呈。そんな中、途中出場となったMF久保建英(19=ビリャレアル)はFKで存在感を放ち、ファンからはスタメンを待望する声が高まっている。

 後半20分からMF堂安律(22=ビーレフェルト)に代わって途中出場した久保にラストワンプレーで最高の見せ場が訪れた。後半アディショナルタイムにMF伊東純也(27=ゲンク)が右サイドのペナルティーエリア付近で反則を受けてFKを獲得すると、久保がキッカーを務めた。

 長めの助走から左足を振り抜いた弾丸シュートが相手ゴールを襲ったが、惜しくも相手GKにはじかれて試合終了。ゴールしていれば、金田喜稔が持つ19歳119日のA代表最年少得点記録に次ぐ史上2位の年少記録だったが、幻に終わった。

 それでも、30分弱の出場時間でFKのほかにもドリブル突破からチャンスをつくるなど改めて能力の高さを披露した。久保は「GKがナイスセーブだったのかな」と悔しさをにじませつつも「それでも久しぶりに代表でサッカーができて、あとは結果だけ」と確かな手応えを口にした。

 この日の日本代表で最もインパクトあるプレーを見せたこともあり、試合後はファンやサポーターの間で久保の起用法を巡って議論が沸騰。久保は日本代表戦がなかったこの1年間でスペイン1部で4ゴールと実績を残すなど急成長を遂げてスタメン起用への期待が高まっていただけに、インターネット上は久保の先発を望む声で埋め尽くされ、日本サッカー協会の公式インスタグラム上にも「久保くん出すの遅すぎ」「久保のスタメンが見たかった」などの意見が寄せられた。

 さらには「スタメンで1試合通して見たかった! なんで起用しないのかな?」「途中からでは久保の良さが出せない」「ポイチ無理」などと森保一監督(52)の起用法に疑問を呈する声も噴出。昨秋から結果が出ない試合が続いており、指揮官には強烈な逆風が吹いているが、再開初戦で見せた久保の起用法によって批判が再燃してしまった格好だ。

 ただ、久保の途中起用にも理由がある。約1年ぶりの代表戦とあって2列目には森保ジャパンで経験と実績のある堂安やMF南野拓実(25=リバプール)、MF原口元気(29=ハノーバー)を配して連係を重視。代表での実績に応じた“序列”に配慮するのも森保流で、有望株といえども特別待遇はせず地に足をつけて成長を促す狙いだ。

 また日本代表OBは「クラブでスタメンで出ていないから体力的な部分で心配もしたのでは。負傷の懸念もある」との指摘も。今季加入したビリャレアルではいまだ先発がなく出場時間が限られているため、代表でいきなり先発起用し、長時間プレーさせてケガを招くリスクを避けたかったわけだ。もちろん、守備面など久保自身にもまだまだ課題はある。

 賛否両論が渦巻く中で迎える次戦13日のコートジボワール戦。チームはカメルーン戦で決定力不足を露呈しただけに起爆剤として久保のスタメン抜てきもありそうだが、森保監督はどのようなメンバーを選ぶのか。