日本代表と東京五輪代表を兼務する森保一監督(52)が29日にオンラインで取材に応じ、10月のオランダ遠征(9日=カメルーン戦、13日=コートジボワール戦)に欧州組で招集できない選手がいることを明かした。

 新型コロナウイルスの影響で、今年初めての代表活動となる森保ジャパン。Jリーグの過密日程や渡航に伴う隔離措置などを考慮して、すでに国内組の招集は見送る方針を示していたが、ここにきて欧州でも感染が再拡大しており、欧州組でも招集できない選手が出てきた。

「欧州でもオランダに入れる国と入れない国で制限がある。現時点では何人か招集が難しい選手がいる。我々が調べている中では、ロシアとセルビアが入れないと聞いている」と森保監督は説明。現時点でロシアとセルビアにオランダへの入国制限があり、ロシア1部ロストフのMF橋本拳人(27)とセルビア1部パルチザンのFW浅野拓磨(25)は招集を見送る方針だ。

 フランスやスペインでも感染者が急増しているが「招集できると聞いている」と注目のMF久保建英(19=ビリャレアル)らの招集は問題ない見通し。「ただ、これから活動期間までにひょっとしたら状況が変わるかもしれない」と、感染状況次第では不測の事態もありえるだけに不安ものぞかせた。

 オランダ遠征の代表メンバーは10月1日に発表される予定だが、ギリギリまで予断を許さない状況が続きそうだ。