引退・内田篤人が日本サッカー界に〝愛のムチ〟 日本代表・森保監督の「胸に突き刺さった」厳しい現実

2020年08月26日 11時00分

内田篤人氏

“ウッチーの提言”で日本サッカー界にショックが広がっている。

 元日本代表の内田篤人氏(32)が引退会見で日本と世界のレベル差について「広がった。(欧州)チャンピオンズリーグ決勝とJリーグの試合を見れるけど、違う競技だなと思うくらい僕の中では違いがある。たぶん差はすごくある」と日本サッカーの現状について厳しく指摘したが、この“直言”はさっそく日本代表にも波及した。

 日本代表と東京五輪代表を兼務する森保一監督(52)が25日にオンラインで取材に応じ、2007年のU―20W杯でコーチとして指導した愛弟子の言葉に「実は以前、彼がドイツから帰ってきて私が代表監督の立場で会ったときにも『森保さん、同じサッカーでもドイツと日本って別競技なんですよね』と言われ、胸に突き刺さる言葉をもらった」。過去にも同じ意見を直接ぶつけられたと明かし、日本サッカーの現状の核心を突く内容に目からうろこが落ちたという。

 近年は海外でプレーする選手も増えて日本サッカーが飛躍的に成長しているとの見方もあった。だが、欧州の第一線で活躍してきた内田氏が今、改めて森保監督にぶつけたものと同じ言葉を口にしたというのは、日本サッカー界が停滞している証拠。そんな率直な意見に森保監督は危機感をさらに強めたのだ。「代表活動でもその言葉を忘れず、世界を追い越すために、その言葉から自分たちの活動の中身を変えていきたい」と内田氏の献策を代表に還元する構えだ。

 選手にも内田氏の存在は刺激になっており、同じサイドバックでFC東京の新鋭DF中村拓海(19)は「将来的には内田篤人選手みたいに海外のチームやリーグでプレーしていけたら。そういう目標を持って頑張っていきたい」と飛躍を誓う。内田氏の言葉は日本サッカーにとってまさに金言となりそうだ。