サッカー日本代表と東京五輪代表を兼務する森保一監督(52)が25日にオンラインで取材に応じ、J1で首位を独走する川崎で大ブレークしているMF三笘薫(23)を絶賛した。

 三苫は出場機会が急増した8月に入り、J1リーグ戦とルヴァン杯を合わせて公式戦7ゴールと大爆発。プロデビューした今季一気にブレークを遂げた。そんなシンデレラボーイの活躍に、森保監督は「ドリブル突破という自分の特長を生かして、素晴らしい活躍をしている」と高い評価を与えた。

 さらに三笘が覚醒した背景も分析。「本人の努力はもちろんだが、クラブがスカウティングの時からどういう特長を持っているというのが分かっていて、チームの中でどうやって生かしていくのかという育成、起用法、スカウティングを含めてクラブのスタンスがしっかりしているからこそ輝いている」と川崎の総合的な〝育成力〟が優れていると指摘する。

 三笘はユース年代から川崎でプレーしていたが「ただ育成出身の選手だからということではなく、本人をどうやって川崎のコンセプトの中で生かしていくかを考えられていることがクラブとして素晴らしい」。クラブ側が所属選手の特長を把握した上で意見交換を重視し、どのように伸ばしていくのかを長期的な視野で描けていると評価した。

 三笘は東京五輪世代だけに、このまま成長を続ければ金メダル取りの秘密兵器として期待が集まりそうだ。