日本代表と東京五輪代表を兼務する森保一監督(51)が、スペイン1部ビリャレアル入団が決まったMF久保建英(19)に〝ゴール量産指令〟を出した。

 注目された久保の新天地がビリャレアルに決定したことを受け、11日にウェブ上で取材に応じた指揮官は「選択肢がある中で自分を高めていく考えで所属先を選んだと思う。欧州リーグ(EL)出場のチャンスがあるし、スペイン国内でもより上位で戦うクラブ。マジョルカとは違ったチーム状態でプレーできるので、新しい久保建英をまたつくって、積み上げていってほしい」と昨季5位と躍進し、今季は欧州各国の強豪が集うELにも出場するチームで成長に期待を寄せた。

 昨季プレーしたマジョルカではスペイン1年目で10代ながら4ゴール5アシストという結果を残した久保。「多くのことを学んで全ての部分でレベルアップしている。攻撃でシンプルにパスを使うところ、ドリブルでいくところとよりゴールへ向かうためのプレーの判断の精度が上がった。守備もフィジカル的にもかなり強くなっている」とその進化を高く評価。ただ期待が大きいからこそ、あえて〝注文〟も出す。

「まだまだ成長できる。ビジャレアルで違ったサッカー観の中でまた自分を高めてほしい。もっと得点を上げてほしい。得点に絡んでほしい。得点を取れる選手になれるので、数字にこだわってビジャレアルで頑張ってほしい」とゴールの量産を課した。

 来夏の東京五輪はもちろん、日本代表でもエースとしての期待が大きいだけにあえて高いハードルを課す。森保流の猛ゲキで新天地でのさらなる成長を促した。