森保監督 五輪代表入り熱望・本田へ本音「ちゃんとチェックしながら選考していく」

2020年07月15日 16時00分

本田(中央)はブラジルでも存在感を発揮(ロイター)

 森保ジャパンでMF久保建英(19=マジョルカ)ら若手イレブンが果たす役割とは――。日本代表と東京五輪代表を率いる森保一監督(51)のインタビュー後編では、久保のほか欧州強豪クラブでプレーするMF南野拓実(25=リバプール)、MF堂安律(22=PSVアイントホーフェン)らへの期待、そして東京五輪代表入りを熱望するMF本田圭佑(34=ボタフォゴ)への“本音”まで、すべてを語り尽くした。


――強豪クラブでプレーする南野、堂安、久保(本所属はスペイン1部レアル・マドリード)らへの期待は

 森保監督(以下森保)どんどん個の部分で野心、高い目標を持って突き抜けてほしい。彼らは若くして評価され、ビッグクラブにいる。よりレベルの高い選手やチームのやっていることを吸収し、自分をレベルアップさせるために学べているのは貴重な経験。試合に出られないときもあるが、より早く高いレベルへ突き抜けていくことにつながる。すごいと思う。

 ――その経験が代表チームにもたらされる

 森保 還元してほしいし、すでにしてくれている。同年代やサッカー選手全体にすごく刺激、夢や希望をもたらしてくれている。建英や律(の活躍)は特に同年代の反応がすごい。クラブを回って話を聞かせてもらうときに「彼らが海外で頑張っている。だから自分たちも負けられない」と(選手が)言って、その時点で切磋琢磨して日本サッカーのレベルアップに還元している。

 ――南野は今季イングランド・プレミアリーグ優勝を経験

 森保 シーズンを通してリバプールで戦ってはいないけど、世界最高峰リーグの優勝チームに実力を認められて一員になったことはすごい。勝者のメンタリティー、練習やピッチ外のプロセスも学べている。名将ユルゲン・クロップ監督(53)の存在? めちゃくちゃ大きい。すべてが刺激だろう。

 ――久保も活躍

 森保 当初はマジョルカでチームメートの信頼を得られなくてボールが回ってこない局面も見られたが、今は信頼も得られてボールが集まってくる。そこは建英の力だなと。成長を常に見せ続けている。体も変わってきている。そこは自分を高めていくために日々の努力をしているなと。

 ――精神面の成長も

 森保 本当にもう大人。話していて、いつも自分を俯瞰(ふかん)して見ている。どうやったら自分を高められるのか考えながら日々過ごしていると感じる。小さいころから注目されている選手で、年上の人に囲まれていろんな経験をしてきているので考え方が大人だと思う。

 ――A代表でも五輪代表でも期待する

 森保 全ての選手に言えるが、A代表の実力を持って東京五輪に出てほしい。クラブでも存在感を見せ、チームを勝たせられる選手になってほしいと常々話している。

 ――本田が東京五輪を目指している。現状をどう見ているか

 森保 まずはこのコロナ禍の中で発信力がすごいなと思う。彼なりのやり方でいろんな方を励まし、常に刺激になることを発信している。選手としても、ブラジル1試合目に自分でPKを蹴ったり、存在感を見せている。自分がやりたいことを公言して突き進んでいく力は本当にすごい。なので、ちゃんとチェックしながら選考していかなければいけない。実力を見せている? 実際にやっている。そこを見させてもらっている。

 ――コロナ禍の中でウェブの活用も進んだ。代表活動にどう生かすか

 森保 それは考えている。ウェブミーティングを活用していける。直接その場に集まって同じ空間で話すことも、それはそれで違うが、こうして顔を突き合わせて見ながら話すのはすごくいい。

 ――欧州視察も

 森保 今年の2月に欧州視察に行って20人くらいの選手に会ってきたけど、その時に話していたことを現地に行って励ましながらもいいけど、こうやってウェブ上でミーティングをできたり話せる。これは使えるなと今考えている。


☆もりやす・はじめ 1968年8月23日生まれ。長崎県出身。Jリーグの広島、京都、仙台でプレーし、日本代表は92年に初選出で35試合1得点。ドーハの悲劇と呼ばれる93年10月の米国W杯アジア最終予選イラク戦もフル出場した。2003年で引退し、指導者に転身。12年から6季指揮した広島で3度のJ1制覇を果たした。17年10月に東京五輪代表監督に就任。コーチとして参加した18年ロシアW杯後に日本代表監督に選出された。